原酒ってなに?日本酒には「水を混ぜる工程」があるってホント?

日本酒の種類

日本酒を飲んでいると「原酒」という名前を目にすることがありますよね。
無濾過生原酒とか、無濾過原酒といったものが多いでしょうか。

ところで、原酒ってなんでしょうか。
いや、原酒は分かります。
そのまんまのお酒です。

じゃあ、原酒と書かれていない日本酒は原酒じゃないんですか?
何が原酒でなにが原酒じゃないのか。

わたし、気になります。
ということで、今回は「原酒」と「原酒じゃない」日本酒について紹介していきます。

日本酒には「加水」と呼ばれる工程がある

実は、日本酒には加水と呼ばれる工程があるんです。
日本酒は米、麹と水でできているんだから、水を加えるのは当たり前なのでは?
と思うかも知れませんが、もろみから日本酒を搾った後の工程と言われるとちょっと話が変わってきますよね。

できあがった日本酒に水を混ぜるだなんてちょっとした水割り・・・。
つまり、原酒というのは、この「加水」をしていない、「しぼったまんま」の日本酒のことを原酒と呼んでいます。

なんで加水が必要なの?

搾った後の日本酒に水を混ぜるだなんて、本当の水増しじゃないか!
と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、別に薄めてかさ増しするためのものではありません。
一般的にしぼりたての日本酒はアルコール度数20%程度の、比較的濃い目のお酒です。

そのままではかなり濃いお酒になってしまうため、水を入れて飲みやすく調整し、アルコール度数15%程度にするのが一般的です。
最近では完成時にアルコール度数があまり濃くならないよう調整した原酒もあるようなので、一概に原酒は濃いと言い切ることはできませんが、加水された、日本酒に比べると濃くてパンチのあるものが多いようです。

加水は日本酒を搾った後の一工程に過ぎない

加水は割り水といった呼び方もされ、日本酒を造る上での一工程としてしっかりと定着しています。
原酒と言われると搾ったお酒が瓶にダイレクトインしているようなイメージを受けますが、日本酒においての原酒とは「加水」をしているかどうかにしか過ぎません。

加水はしていないけれどそれ以外の処理をしているというものも実際にはあります。

  1. 搾り:もろみから日本酒を抽出する
  2. 濾過:活性炭を使って日本酒から色を取り除く
  3. 加水:水を加えてアルコール度数を下げ、飲みやすくする
  4. 火入れ:一度加熱処理をし、殺菌処理をする

搾ったまんまといっても「原酒」という呼び名に濾過や火入れはまったく関係ありません。
濾過と火入れをしていても「原酒」を名乗ることは可能です。
つまり、ラベルに書かれている原酒とは、単純に「搾ったあとで水が加えられていない日本酒」ということになります。

原酒ってどんな味になるの?

原酒はかなり高確率で「無濾過」とワンセットになっています。
濾過することによって日本酒の味や香りが安定するため、無濾過の日本酒は香りが高く雑味が高いものが多いです。
その上で、原酒は米が本来持っている甘みや旨みがギュッと凝縮された味になっているものが多いです。

「味が濃くてお米の風味を感じられる日本酒が飲みたい!」
と思ったら、原酒をチョイスしてみるのがおすすめです。

原酒は日本酒に慣れている人におすすめ

アルコール度数が高く、米の甘みや旨みが凝縮された原酒は、ある意味最も日本酒っぽい味や風味になります。
その分「吟醸酒」や「大吟醸酒」のような上品さはありません。

フルーティーで上品な味わいなのであれば日本酒もちょっと飲めるようになりたいな・・・
と思って手に取った初めての日本酒が原酒だった場合「私はちょっと日本酒苦手かも。てか華やかさが不在」と、日本酒に苦手意識を抱いてしまう可能性もあるので、初めての方にはちょっと刺激が強いかもしれません。
しぼりたての原酒と言われればなんだか瑞々しいイメージを受けてしまいますが、実はそうでもないということを覚えておきましょう。

日本酒の「原酒」をもっと楽しむために

アルコール度数が高く、濃い味わいの原酒は、説明した通り「まだ加水されていない」状態です。
つまり、少々水で薄めるくらいはどうということはありません。
だから、夏に楽しめる「日本酒ロック」に適した日本酒の中のひとつ。

同様に、カクテルやハイボールなどで割って飲むのもおすすめ。
焼酎やウイスキーなどでは決して味わうことのできない、日本酒ならではの「味」を満喫することができます。
あまり馴染みがないからと敬遠せず、ぜひ一度、氷で割った日本酒を楽しんでみてください。

原酒は日本酒の市場を大きく変える?

いかがでしたか?
原酒自体は昔からあるものですが、近年日本酒でオシャレな飲み方を楽しんでいる人も増えています。
そのため、アルコール度数が濃い目の「原酒」は大活躍。
そのまま飲むとちょっと濃いすぎて飲むのがしんどいとう方も、日本酒レモンサワーや日本酒モヒートなどにして、贅沢なひとときを満喫するのもおすすめ。
いろいろ試しながらお気に入りの飲み方を見つけてみるのもおもしろいかもしれません。

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